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近年の2輪ユーザーの傾向

どんな人がバイクを楽しんでいる?

2016年4月8日に、一般社団法人日本自動車工業会が2015年に収集した二輪車ユーザーの傾向についてまとめたものを公開しました。

2015年においては、二輪車の新規購入者の平均年齢が52.9歳との結果になりました。
ずいぶん年齢の高い人が二輪車を利用しているんだな、と思いますが、これはツーリングなどに向いているオートバイではなく、原動機付自転車などの利用者が増えたことによるものだそうです。
確かに原付バイクに乗っているおじいさんをよく見かけるようになりましたよね。
また買い替えを行った女性については、2009年は24%だったようですが、2015年の調査では20%に減少しています。

使用頻度は実用と趣味利用で大きな差

排気量の小さい二輪車においては、一週間での平均使用日数が4日以上であるのに対し、751cc以上のバイクを所有している人は平均使用日数が2日未満と二極化しています。

またバイクの免許を所有しているけれど、バイクは持っていないという人にその理由を調査したところ、「ほかの乗り物で用途をこなせる」と回答している人が多いのは気になるところです。
さらに事故などの危険性について気にしているためバイクを所有しないという人もいるようで、免許を持っている人のバイク離れが心配されます。

免許はあるけれどバイクはないという人は、近年開発されているスタイリッシュかつ高性能のバイクについて認識がないという結果もあり、バイクに対する関心が薄れているという点も気になります。

安全性を重視する人は増えている

現在、「ABS」というバイクにつけるブレーキ操作補助システムの装着が義務付けられていますが、これによる購入意識への影響が心配されています。
ABSを付けることによってバイク本体の価格が高くなり、購入を見送る人が増えることが懸念されますが、リサーチデータによると購入において「特に影響ない」と考えている人が半数近くというのは喜ばしい点です。

今後の購入においてABSを搭載したバイクに買い換えたいという人も2015年の調査では11%ともっとも多くなったので、安全性を意識している人が多いということが伺いしれます。
事故の危険を考えてバイク離れしてしまうよりも、安全を考えたバイクを購入するという方向で考えるユーザーが増えてくれるとよいですね。

毎回の調査で、二輪免許を持っている人の意識や、バイクユーザーの意識の変化は少なからずとも感じ取れます。
これらの結果を参考にし、ユーザーのバイク離れを防ぐと共に、ペーパーライダーがバイクに再度関心を持ってくれるような環境づくりをすることが重要になりそうです。