山道を駆け巡る林道ツーリング
林道とは山間部で作業や生活のために使われる道のことですが、一般的に「林道ツーリング」は、舗装されていないオフロードや、かつて人々が行き交った旧道などをバイクで楽しむことを指します。
温暖な地域では一年中楽しめますが、本州では長距離の未舗装路は少なくなりました。
しかし、複数の林道を繋げば長距離ツーリングも可能ですし、本州に比べると北海道は未舗装路の宝庫です。
オフロードバイクで大地を駆け抜ける爽快感を、ぜひ味わってみてください。
林道ツーリングの楽しみ方と注意点
林道ツーリングの魅力は、舗装路では味わえない自然との一体感と冒険心にあります。
未舗装路はガレ場や砂利道、木の根、落ち葉で滑りやすい道など、変化に富んでいます。
このようなハードな道を攻略するスリルは、他のツーリングでは味わえません。
スピードを競うのではなく、テクニックを駆使して難所をクリアする達成感は格別です。
オフロードを走る楽しみは奥が深く、林道ツーリングを一度体験すると、もっとテクニックを磨きたくなるといわれています。
林道ツーリングをきっかけにモトクロスレースに参加するなど、楽しみ方を広げるライダーも珍しくありません。
しかし、路面状況の悪いオフロードでは、安全対策が必須です。
転倒しやすいのはもちろん、ハチや野生動物との遭遇など予期せぬ危険が潜んでいますので、安全装備を万全にし、ゆとりのあるツーリング計画を立てることが大切です。
パンク修理キット、救急セット、十分な食料と水なども必ず携帯しましょう。
自然環境保護のため、マナー厳守も不可欠です。
ゴミは持ち帰り、騒音には配慮しましょう。
それから、オートバイ進入禁止の封鎖路に入るなどの違反行為もやめましょう。
おすすめのバイク
ホンダの「RF250 RALLY」は、現在発売されているオフロードバイクの中ではイチオシのモデルです。
ダカールラリーやバハ1000などのラリーレーサーをイメージしたフルカウルボディは迫力満点。
座面を大きく取ったシートや12リットルの大容量タンクを備えており、長距離ツーリングも安心です。
転倒時に折れにくいゴム製ウインカーも嬉しいポイントといえるでしょう。
前後ABS装備でオフロードでも安全に減速でき、リアABSのみ解除も可能なので、様々なライディングスタイルに対応できます。
YAMAHAの「SEROW250」もおすすめで、セローシリーズは「バイクを操る楽しさ」と「自然との一体感」を追求してきました。
「二輪二足」をコンセプトに、二輪と両足を使って林道を走る楽しさが満喫できます。
シート高が低く、粘り強いエンジンはオフロードに最適ですし、ワインディングロードや市街地でも軽快に走る優れた走破性を誇ります。
初心者からベテランまで、多くの人に愛されてきたセローシリーズですが、残念ながら「ファイナルエディション」を最後に生産中止となりました。
気になる方は、中古バイク販売店で探してみましょう。